アメリカンスタイルの注文住宅を建てる際のポイント

注文住宅の紹介サイトなどを見ていると、よく目にするのが「アメリカンスタイル」の文字。
アメリカンスタイルとはどのようなスタイルで、どのようなところに魅力があるのでしょうか。この記事では、アメリカンスタイルの注文住宅とはどのようなものか、また、建てる際のポイントについても解説します。
住宅は一生に一度あるかないかの大きな買い物です。知識をつけて、後悔のないようにしましょう。
アメリカンスタイルの住宅の魅力
アメリカンスタイルの住宅とは、その名の通り、アメリカ風のデザインの住宅です。元々は輸入住宅が主でしたが、最近では国内の住宅メーカーがアメリカンスタイルの物件を手がける例も多く、日本の住宅メーカーとアメリカンスタイルのいいとこ取りということで人気があります。
外見も、以前はラップサイディングやカバードポーチの伝統的なカントリースタイル・西海岸スタイルが中心でしたが、近年では既存の枠にとらわれないトレンド感のあるアメリカンスタイルも登場しています。
ここでは、アメリカンスタイルの住宅に共通してみられる魅力を3つご紹介します。
魅力①LDKが広い
最初にご紹介する魅力は、LDKが広いことです。リビングやダイニングは家族でだんらんする場として、特にコロナ禍以降注目を集めています。
アメリカの家は日本の家とモジュールが異なり、日本では910㎜を1単位として計画するのに対し、アメリカでは1200㎜(4フィート)が最小単位となります。輸入住宅などではこの違いからくるリビングの広さが売りとなることが多く、転じてアメリカンスタイルというとLDKの広い間取りであることが多いです。
また、アメリカンスタイルではリビング・ダイニング・キッチンがそれぞれ独立しているのも特徴的です。
魅力②自然素材が多く使われる
次にご紹介するのは、自然素材が多く使われる点です。ドアを木のものにしたり、外壁をラップサイディングと言われる板を1枚ずつ重ねていく仕様のものにしたり、床材や天井を無垢材にしたりといった建物の素材はもちろんのこと、暖炉や薪ストーブを採用する家もあります。
魅力③色合いがはっきりしている
色合いがはっきりしているのも特徴のひとつです。ブルーや白の爽やかな色合いの外壁の物件も多く、見た目にも鮮やかです。
また、外壁にツートンカラーを採用する人も多く、一般的な日本の注文住宅と比較すると、色合いが鮮やかな傾向にあります。
アメリカンスタイルの種類
一口にアメリカンスタイルと言っても、テイストはさまざまです。ここでは、アメリカンスタイルの住宅それぞれの特徴をお伝えします。
スタイル名 | 特徴 |
カントリースタイル | アメリカの開拓時代、19世紀頃をイメージしたスタイルで、木材を基調とする。ギンガムチェック、パイン材、レンガ調、パッチワークキルトなどが特徴的。 |
ポップスタイル | ハンバーガーショップや、コカ・コーラが似合うバーなど、派手でレトロなスタイル。ダイナースタイルとも呼ばれ、キッチンや子ども部屋に取り入れられることが多い。 |
西海岸スタイル | アメリカの西海岸に位置するカリフォルニアをイメージしたさやわかで清々しいスタイル。クリームやホワイトの床や壁と、木製の家具、ブルー系の差し色が特徴的。 |
ヴィンテージスタイル | ヴィンテージの家具や家を基調としたスタイルで、深みのある色合いが特徴。カントリースタイルやポップスタイル、西海岸スタイルよりも落ち着いて渋い雰囲気。 |
モダンスタイル | ニューヨークを思わせるようなスタイリッシュで大人っぽいスタイル。色数は少なく、モノトーン調の家具や壁紙にすると、より雰囲気が出る。 |
ミッドセンチュリースタイル | 1950年代のスタイルをルーツとし、カラフルな配色と曲線美が特徴。レトロかつモダンな雰囲気。イームズチェアなどがこれに当たる。 |
アメリカンスタイルの家を建てるメリット・デメリット
アメリカンスタイルの家を建てるメリットには、以下のようなものがあります。
- 流行に左右されないデザイン
- 開放感のある間取り
- シンプル設計で建築費の無駄が少ない
- 平屋やフルフラット物件も多く幅広い年齢層が快適に暮らせる
一方、デメリットとしては以下のようなものがあります。
- 好みが分かれるので家族で意見が合わないこともある
- 外観を重視しすぎると暮らしづらい家になってしまう
- 特に輸入住宅の場合メンテナンス性に欠けることがある
自分たちの生活スタイルや要望にはどのような家が合っているのか、ハウスメーカーとしっかり相談しましょう。
おしゃれなアメリカンスタイルの家を建てるポイント
おしゃれなアメリカンスタイルの家を建てるにはどのようなポイントを抑えたらよいでしょうか。ここでは7つのポイントをご紹介します。
ポイント①ビルトインガレージを作る
映画やドラマでよく見かけるビルトインガレージ。車社会のアメリカではほとんどの家についています。
ビルトインガレージを作ることで、グッとアメリカンスタイルらしくなりますし、雨でも濡れずに車に乗れる、大事な車やバイクを盗難やイタズラから守れるといったメリットもあります。
ポイント②木製のバルコニーを設置する
木製のバルコニーもおすすめです。
2階部分に作るのもおしゃれですが、屋根をフラットにして屋上に作るのもおすすめです。
周囲の環境にもよりますが、屋上のバルコニーでBBQを楽しむのもよいでしょう。
ポイント③片流れ屋根を取り入れる
片流れ屋根を取り入れるのもおすすめです。片流れ屋根とは、建物の片方に全面的に傾斜している屋根のことを指します。特に西海岸スタイルの家でよくみられます。
ポイント④スキップフロアを作る
スキップフロアとは、1つの階層に複数の高さのフロアが設けられた間取りのことです。「ステップフロア」とも呼ばれます。スキップフロアは壁ではなく段差で空間を区切る点に特徴があり、部屋と部屋をはっきりと分けるわけではないため、空間に連続性がある家にすることができます。この空間の連続性が、アメリカンハウスならではの開放感につながります。
ポイント⑤アメリカンスタイルの内装に仕上げる
内装をアメリカンスタイルにするのは、比較的簡単におしゃれなアメリカンスタイルを演出できる方法です。
例えば、ミッドセンチュリースタイルなら丸みを感じられるミッドセンチュリースタイルの家具やポップな差し色を使う、モダンスタイルならシックな色合いの家具を置くといった具合です。西海岸スタイルなら思い切ってサーフボードをインテリアとして取り入れてもいいかもしれません。
このように、目指す方向性に合わせて内装も整えることで、よりおしゃれな印象を与えることができます。
ポイント⑥金網のフェンスを設置する
金網のフェンスはアメリカンスタイルらしい外構のひとつです。ラフな質感がかっこよく、ビルトインガレージとも高相性です。金網のフェンスに、ブリキの看板を取り付けることでよりアメリカンスタイルに近づけることができます。
ポイント⑦ヤシの木を植える
西海岸スタイルなど、海や大自然を感じさせるスタイルを希望するのであれば、ヤシの木を植えてみてもいいかもしれません。
アメリカンスタイルは自然素材を大事にするスタイルが多く、ヤシの木でなくても、観葉植物を置いたり庭に樹木や草花を植えたりするのもおすすめです。
好みのアメリカンスタイルで快適に生活しよう
ここまでアメリカンスタイルの住宅の種類、魅力、よりアメリカンスタイルらしくするためのポイントについてお伝えしてきました。
アメリカンスタイルといっても色々なタイプがあるので、どのようなものが好みか家族でよく話し合いましょう。
PIECE STYLEは埼玉県を中心にアメリカンスタイルの注文住宅を手がけています。ミッドセンチュリー、西海岸、サーファーズスタイルなどさまざまなスタイルに対応しており、お客様それぞれの要望にお応えします。アメリカンスタイルの注文住宅をご検討でしたら、是非一度ご相談ください。