センチュリー時代に誕生した「アイクラーホーム」を知っていますでしょうか。海外らしいモダンなデザインが特徴的で、日本でも取り入れられるケースが増えています。それほど半世紀経った今でも人気があるデザインです。今回は、アイクラーホームについて詳しく解説します。
アイクラーホームとは、1950年頃のミッドセンチュリー時代にジョセフ・アイクラーが中心となって住宅開発を行っていた建売住宅です。当時は住宅不足に悩まされていた影響で、アイクラーホームでは安価でメンテナンスしやすい建売住宅を900戸以上建築して販売していました。アイクラーホームが建てる住宅は、ポスト&ビーム(支柱と梁)構造がベースとなっています。なおポスト&ビーム(支柱と梁)とは、カナダ発祥の軸組工法のことです。丸太を組む工法で、主にログハウスに取り入れられています。
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アイクラーホームには、主に以下の6つの特徴があります。
それぞれの内容を解説していきます。
アイクラーホームの特徴は、なんといっても平屋であることです。勾配の緩い屋根の形状で、屋根下には手前にのびる母屋があります。雨の多い日本では勾配の緩い屋根はあまり見られませんが、アイクラーホームらしさを表現する平屋には採用されています。日本の平屋デザインは奥ゆかしさがある一方で、アイクラーホームは洗練された見た目にこだわっているのも魅力です。
ガラス張りの壁やオープンな間取りを取り入れているアイクラーホームは、室内と室外の境が曖昧になるのも特徴の一つです。外の景色をダイナミックに体感できるデザインにすることで、一般的な家では得られないような開放感があります。リビングでくつろいでいると、まるで外にいるような感覚になる素敵なデザインです。
アイクラーホームの住宅は、ガラスを多用した開放的な空間を特徴としています。リビングダイニングの窓は床から天井までガラスだったり中庭側の壁もガラスにしたりと、本来なら壁になっていそうな箇所もFIX窓になっていることも少なくありません。しかし、居住空間と外がゆるくつながるため、外も生活空間に感じられるのが魅力です。ソファやでくつろぎながら大きな窓から外を眺める時間は、至福のひとときになるでしょう。光と風をたっぷり感じながらゆったりしたい方は、アイクラーホームのガラスを多用するデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか。
家の中には、まるで外のような中庭風のアトリウムがあります。ガラス張りに囲まれた中庭は、居住空間でありながら外を感じられる特別な空間です。日本でよく見られる中庭は天井がなく、外の環境を直に感じられるようになっています。一方でアイクラーホームの中庭の天井には、光をよく通すアクリル板やガラスが使われているのが特徴です。中庭をアトリウムにすることで、晴れの日は日差しをたっぷり取り込めるようになっています。開放的な空間ではあるものの外とは遮断されているので、天候に左右されることなく過ごせるのがメリットです。中庭風のアトリウムは、アイクラーホームが成功するきっかけになったアイデアでもあります。
アイクラーホームが手がける住宅には、幾何学的なラインが採用されているのも特徴の一つです。幾何学的とは、形や線が法則にのっとって一定のパターンを持っていることを指します。壁や床、オブジェなどのインテリアに取り入れることで、モダンなデザインになるのが魅力です。
玄関ドアがカラフルなのもアイクラーホームの特徴です。外壁にはアースカラーを使用し、玄関ドアにビビットカラーを持ってくることでメリハリのある外観に仕上げています。壁にガラスを多用するアイクラーホームの外観は一見シンプルではあるものの、カラフルな玄関ドアを取り入れてアクセントをつくっているようです。アイクラーホームらしさを表現するなら、玄関ドアをカラフルにすることは欠かせません。
本記事では、センチュリー時代にアメリカで誕生したアイクラーホームについて解説しました。アイクラーホームはジョセフ・アイクラーが手がけた建売住宅です。平屋が多く、ガラス張りの壁を取り入れて開放的な空間になっているのが特徴です。中庭があるのも特徴の一つで、プライベート空間で家族と過ごせるのが魅力です。明るくてカラフルなデザインを好む方は、きっとアイクラーホームの住まいを気に入ることでしょう。PIECESTYLEでは、アイクラーホームの魅力を活かしながらPieceStyleのエッセンスを取り入れた家づくりが叶います。海外で親しまれたアイクラーホームの家に住みたいと考えている方は、ぜひPIECESTYLEにご相談ください。
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