公開日 2024.03.08 更新日 2024.03.26

アーリーアメリカンとは?家の特徴をデザイン例とともに紹介

「木の素朴な温かみに包まれた家に住みたい」
「ゆったりとした時間が流れる家に帰りたい」
そのように考える方におすすめなのが、アーリーアメリカンの住宅です。
木がふんだんに用いられ、どこか懐かしく優しい風合いが幅広い世代に愛されています。

 

そこで本記事では、アーリーアメリカンの特徴をデザイン例とともに紹介します。
「伝統的だが、色あせない」そんなおしゃれに惹かれる方は、ぜひ最後までご覧ください。

アーリーアメリカンとは

アーリーアメリカンとは、17~18世紀頃の開拓時代のアメリカで流行した建築様式やインテリアデザインのことです。
別名コロニアル(植民地)様式ともよばれ、当時のヨーロッパの洗練されたテイストと、木を使用した外装から開拓時代のアメリカを彷彿させる、懐かしい雰囲気を併せ持ちます。

 

外壁は、白色や水色、黄色など、さまざまな色が取り入れられており、明るく爽やかな色づかいが特徴的です。
そんなアーリーアメリカンの家からは、“温かい”“落ち着いた”“可愛らしい”“ナチュラル”“ノスタルジック”といった印象を受けます。

 

日本では、1974年以降にアーリーアメリカンの家が建てられるようになり、2×4工法の広まりとともに少しずつ浸透しました。
アーリーアメリカンは、その親しみやすいデザインから、50年ほど経った現在でも、根強い人気があります。

アーリーアメリカンの家の外観にみられる4つの特徴

アーリーアメリカンの家の特徴は、明るく爽やかな色合いのほかには何があるのでしょうか。
おしゃれな雰囲気を醸し出すアーリーアメリカンを、ご自宅に取り入れられるポイントがあれば、押さえておきたいですよね。

 

そこでここからは、アーリーアメリカンの外観の代表的な4つの特徴を詳しく解説していきます。
「アーリーアメリカンらしさ」をひも解くきっかけとし、家づくりの参考にしてみてください。

特徴①ラップサイディングの外壁

アーリーアメリカンの外観でまず目を引かれるのは、細長い板を一枚ずつ丁寧に重ね張りして仕上げる、ラップサイディングの外壁です。

 

木の板に覆われた外壁は、自然で素朴なイメージを与えます。
板を重ねる立体的な造形の壁からは、重厚感や高級感が生まれ、シンプルながらも独自性のあるおしゃれな外観を楽しめます。
また、板の重なり合いで生まれる光と影のコントラストは、見る角度によってさまざまな表情に変わり、住人を飽きさせません。

特徴②カバードポーチ

アーリーアメリカンらしさを彩るものとして、カバードポーチもあります。
カバードポーチとは、屋根付きのウッドデッキやテラスのことで、玄関の周辺に設置するのが一般的です。
庭と室内の空間をつなぎ、全体的にゆとりのある印象を与えてくれます。

 

カリフォルニアスタイルの住居でも多く取り入れられており、外観はサーファーズハウスを彷彿とさせます。
サーフボードや自転車など、趣味のアウトドアグッズを置くスペースとして活躍しそうです。

 

また、屋根がついているため、外出しなくても気軽に屋外を楽しめる空間にもなります。
家族でのバーベキューや一人でゆっくり読書タイムなど、どのように利用するのか想像が広がりますね。

特徴③ダブルハングウィンドウ

広い土間リビングのあるサーファーズハウス

ダブルハングウィンドウも、アーリーアメリカンには欠かせません。
ダブルハングウィンドウとは、二枚のガラスを縦長に並べた形状で、上下のどちらにも可動して開閉できる窓のことです。
洋風の住宅でよく用いられ、格子や窓の横に鎧戸(シャッター)がつくことで、よりいっそうアーリーアメリカンのテイストを演出してくれます。

 

また、見た目の良さだけでなく、機能面でも優れています。
上下の窓のどちらも開閉できるため換気を効率的に行える点や、気密性が高いことから遮音性や断熱性にも長けている点が魅力的です。

特徴④切妻屋根

白を基調としたサーファーズハウス

 

アーリーアメリカンの家の屋根に多く見られるのが、切妻屋根です。
切妻屋根は、別名「三角屋根」とも言われるように、家の中心線から、山型に二方向へ屋根が落ちるデザインです。

 

屋根の形状がシンプルなので、和風、洋風どちらの住宅にも人気で、街中でもよくみかけます。
よりアーリーアメリカンな雰囲気を出すには、屋根から突き出た小さな窓である「ドーマー窓」をつけましょう。

 

また、ドーマー窓は、見た目に可愛らしいイメージをプラスしてくれるだけでなく、採光性や通気性にも優れているため、ぜひ切妻屋根とともに取り入れたいものです。

アーリーアメリカンを取り入れた外観の例

それでは、写真をもとに、アーリーアメリカンを取り入れた一軒家を見ていきましょう。

こ ちらが、アーリーアメリカンの特徴を捉えた代表的な家の例です。
白を基調としたラップサイディングからは、爽やかで優しい風合いを感じます。
玄関の両サイドに設けたブルハングウィンドウがワンポイントとなり、よりおしゃれな印象を与えてくれます。
アプローチ付きのカバードポーチが、ゆとりのある空間を演出しています。

 

こちらの住宅では庭の空間を広く取っています。。
2色に塗り分けたのラップサイディングが可愛らしく、ナチュラルな雰囲気は、ガーデニングを映えさせてくれます。

このようにアーリーアメリカンの家は、木の味わいを感じるおしゃれな外観が魅力です。
優しい雰囲気の家で、リラックスできる時間を過ごしたいと思われる方は、ご自宅にアーリーアメリカンを取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

アーリーアメリカンは、木のぬくもりを感じる家に住みたい方におすすめ

本記事では、アーリーアメリカンの概要と特徴を、デザイン例とともに紹介しました。

 

アーリーアメリカンは、開拓時代のアメリカで流行した建築スタイルです。
外装の特徴である、明るく爽やかな色のラップサイディングや、切妻屋根についたドーマー窓は独自性を感じるおしゃれを演出してくれます。

 

ご自宅に、「木のぬくもり」「落ち着いた雰囲気」を求める方は、ぜひアーリーアメリカンを取り入れることを検討してみましょう。

 

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