公開日 2024.03.08 更新日 2024.03.27

サーファーズハウスの特徴とは?デザインのポイントをご紹介

サーファーズハウスと聞くと、どのような家を思い浮かべるでしょうか?
サーファーズハウスは、その名の通り「海の近くのサーファーの家」を指し、マリンスポーツに適した設備を備えた住宅です。

 

本記事では、サーファーズハウスのデザインの特徴から、施工時の注意点までを解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、憧れのリゾートスタイルを手に入れるための足がかりとしてください。

サーファーズハウスとは

サーファーズハウスとは、アメリカ西海岸が発祥の、カリフォルニアテイストの住宅です。
温暖な気候で、青い海と砂浜が広がるカリフォルニアは、サーファーの憧れの地でもあります。
そんな、サーフィンと密接なつながりのあるカリフォルニアの地では、そこに佇む住宅にも特徴があるのです。

 

なお、サーファーズハウスは、サーフィンを楽しむ方だけではなく、マリンスポーツやバイクなどのアウトドアの趣味を楽しむ人にもぴったりなつくりとなっています。
そのため、自分のライフスタイルを大切にする方や、特徴的なデザインを好む方からも支持されています。

サーファーズハウスの特徴

王道のサーファーズハウスには、いくつかの注目すべきつくりや、設備の特徴があります。

以下から、項目ごとに解説します。

カバードポーチ

サーファーズハウスの最大の特徴は、カバードポーチです。
これがなければサーファーズハウスではない、と言っても過言ではありません。

 

カバードポーチとは、日当たりの良い南側の玄関にある多目的玄関ポーチのことです。
ウッドデッキやタイル仕上げが一般的です。
掃き出し窓を通してリビングとつながる構造になっていることが多く、窓を開ければ、屋内と屋外が一体となった開放的な間取りになります。

 

広いポーチには、サーフボードを手入れしたり、ウェットスーツを脱いだりする場としての用途があります。
ほかにも、家族や友達とバーベキューを楽しむことや、テーブルや椅子を置いてカフェスペースとして活用することもできるのです。

 

明るい南側に作られながらも、直射日光を遮ることができるカバードポーチの使い方・楽しみ方は無限大ですね。

ラップサイディング

サーファーズハウスと聞いて、ラップサイディングが施された外観をイメージされる方も多いでしょう。
ラップサイディングは、細長い外壁版を一枚一枚丁寧に、重ね張りして施工された「合切り加工」が特徴です。
これにより、上下の板と板のあいだに凹凸ができて外壁に陰影が生まれるので、立体感のある特徴的な外観に仕上がります。
外観は、ブルーやホワイトなど爽やかな色調が多く、見る人にカジュアルな印象を与えます。

 

通常のサイディングは、防水性や気密性を保持するために、サイディング材同士の隙間を埋める「コーキング」という作業が5~10年ごとに必要です。
一方で、ラップサイディングは、施工に手間がかかるぶん、このコーキング作業が必要ありません。

 

外観だけではなく、コーキングのコストが大きく減り、メンテナンスも楽になるのがラップサイディングの魅力なのです。

窓枠・窓モール

窓枠が太くデザインされているのが、サーファーズハウスの特徴の一つです。
これは「モール(モールディング)」とよばれる窓枠飾りで、サーファーズハウスのようなアメリカンスタイルで多く取り入れられているつくりです。

 

モールの色は、主にホワイトやグリーン、ブルー、木目調などが用いられ、外壁の色と組み合わせてさまざまなコーディネートを楽しめます。
この窓モールがあることによって、ぐっとアメリカンスタイルに近づくので、取り入れるのがおすすめです。

切妻屋根

切妻屋根も、サーファーズハウスの外観には欠かせない要素の一つです。

 

サーファーズハウスの発祥地であるカリフォルニアでは、日中の強い日差しを遮るために、家全体の重心を低くする傾向があります。
その結果、屋根に独特の勾配が生まれ、2階建てであっても低く、どっしりとした佇まいになるのです。
このような屋根のことを、切妻屋根と言います。

 

カリフォルニアほど日差しが強くない日本で同じ佇まいをプランニングすると、少し暗い内装になるため、採光を確保するために、吹き抜けにするデザインが多く採用されます。
吹き抜けにシーリングファンをつければ、空気を循環させる役割を果たすだけではなく、ビーチリゾートの雰囲気を出すことも可能です。

開放感と明るさ

サーファーズハウスの特徴としては、日当たりのよい南側を広く設けるための、東西に長い構造も挙げられます。
日中は、室内の日当たりが抜群に良いため、自然光だけで十分な明るさがあり、気持ちよく過ごせるでしょう。

 

前述した切妻屋根によって、2階部分の面積は必然的に1階よりも狭くなります。
それゆえに、一部を吹き抜けにし、天井を高くすることで、開放感のあるつくりを実現しているわけです。
間取りも細かく仕切らずに、大きく空間を使うとより開放感が生まれます。

マリンスポーツに対応した収納

サーファーズハウスでは、趣味を楽しむために土間を作るのも人気です。

 

土間とは、一般的に靴を脱がずとも玄関に物が収納できる場所を指します。
本来、サーファーズハウスの土間は、サーフボードやウェットスーツなどのサーフィン用具を干して乾かす、収納するといった用途があります。
しかし土間収納は、自転車やバイクのメンテナンスを楽しむ場所や、アウトドアグッズを収納するスペースとして活用することもできるのです。

芝生や植栽

おしゃれなサーファーズハウスには、緑の外的要素が必須です。
庭に芝生を取り入れることによって、バーベキューやアウトドアグッズのお手入れを楽しむことができます。
さらに、やわらかい天然芝なら、子どもやペットが走り回っても安心です。

 

アメリカンテイストの外観にヤシの木などのシンボルツリーがあれば、一気にリゾートテイストの雰囲気を醸し出すことができます。
特に、定番の一つである「ココスヤシ」とよばれるヤシの木は、寒さに強く、初心者にもお手入れしやすい側面から植栽に人気です。

サーファーズハウスはこんな方と相性が良い

サーファーズハウスは、アメリカの西海岸のような開放的な雰囲気やスタイルが好きな方に向いています。

 

別荘のようにリラックスできるリゾート感が好きな方や、のんびりとしたセカンドライフを希望される方に人気です。
また、アウトドアの趣味をお持ちの方にとっても、収納スペースの広いサーファーズハウスは使いやすく、芝生でガーデンキャンプやバーベキューも楽しむことができます。

サーファーズハウスの例

ここからは、サーファーズハウスの外観を見ていきましょう。 

ここで紹介するのは、Piece styleが手掛けたサーファーズスタイルの一軒家です。 

パステルブルーの外壁に、太めの窓モールがよく映えるつくりで、カバードポーチと窓モールの色を揃えることで、建物全体に統一感を生み出しています。 

サーファーズスタイルの外壁には、ブルーをはじめとする、イエローやホワイトといった淡いカラーを使うのが定番です。 

ナチュラルな色合いの組み合わせが、芝生や木々のグリーンとマッチして、爽やかな印象を与えてくれますね。 

さらに、庭のスペースを広く取り植栽にこだわれば、リゾート地のような優雅な空間を演出することができます。

サーファーズハウススタイルへリフォームする際のポイント

典型的なサーファーズハウスの外観を目指す場合、「カバードポーチ」「窓モール」「切妻屋根」の3つがあれば、十分に叶えることができます。
予算との兼ね合いも考えて、優先度の高い設備から実現していくのがおすすめです。

 

サーファーズハウスにリフォームするには、土地のスペースをできるだけ確保する必要があります。
特に、カバードポーチやウッドデッキの広さには注意しましょう。
ウッドデッキの占める割合や、カバードポーチを設定する広さにこだわりすぎて、居住スペースを確保できなければ本末転倒です。
さらにカバードポーチの設置にはコストもかかるため、あらかじめ予算の割り振りを決めておくことが大切になります。

 

また、サーファーズハウスでは、カバードポーチからリビングへの出入りを簡単にするために、大きな掃き出し窓を設置します。
大きな窓から室内が丸見えになるため、プライバシーが気になる方にとっては、サーファーズハウスの開放感がかえってマイナス要素になってしまうことがあるので、注意が必要です。

開放的なサーファーズハウスは、リゾート感が好きな方や、趣味を充実させたい方にぴったり

今回は、カリフォルニアのリゾート気分が味わえるサーファーズハウスについて解説しました。

 

特徴的な設備を備えれば、王道のサーファーズハウスを叶えることができます。
広々とした開放的な家では、アウトドアの趣味が充実することは間違いありません。
ただし、サーファーズハウスを実現するには、十分なスペースと費用が必要なことを念頭に置きましょう。

 

PIECE STYLEは、お客様の理想を叶えるために、設計・施工からインテリアまでトータルでご提案する工務店です。
ほかとは一線を画すリゾートスタイルを実現し、ときの流れがゆっくりと感じられるような空間を作り出します。